住所の表し方 2通りあるって知ってた?(後編)

こんにちは、タンジです^^

引き続き、「住所の表し方」についてお送りします。

前回は、「住居表示」と「地番」という、2つの住所の表し方それぞれの特徴についてまとめました。

【前回の記事はコチラ】

今回は、「なぜ地番に加えて”住居表示”という住所の表し方がつくられたのか?」というポイントに迫っていきたいと思います。

住居表示という制度がつくられた理由をものすごー---く簡単に一言でまとめると、

「住所をわかりやすくするため」

という感じです。

では逆に、なぜ地番で住所を管理するとわかりにくくなるかというと、その理由は地番の付け方のルールにあります。

土地の相続や売買の際などに、ひとつの土地を分けたり(分筆)、複数の土地を合わせたり(合筆)…ということが発生します。この時、

【分筆の場合】

元の番号+それぞれ枝番(もともと枝番がある土地の場合は、最終の枝番の次の番号を付番)

(例)

木月祇園町12という地番の土地(※架空の土地です)を2つに分ける

→木月祇園町12-1、木月祇園町12-2ができる

【合筆の場合】

複数の土地を合筆(ひとつに合わせる)する時は、後の番号が欠番になる

(例)

木月祇園町12-2という土地と木月祇園町13という土地を合筆

→合わせた後の土地の番号は、木月祇園町12-2になる。木月祇園町13という番号は欠番になる

という形で番号の整理が行われます。

これが繰り返されていくと…

枝番だらけの地域ができたり、地番の数字の順序がバラバラになったりしてしまう

→住所を見てもどこの場所にあるのかが分かりにくくなる

→訪ね先が分かりにくい!郵便物の配達に時間がかかる!

という事態につながってしまうんです…。

この困った状況を解消するためにつくられたのが「住居表示」の制度なんです。

地番とは別に、分かりやすく整理された順番で表示される住所を新たに設けることで、問題の解消を図ったわけです。(実際に住居表示が行われた地区の地図を眺めると、住所を示す数字が順序良く並んでいることが確認できるのではないかと思います💡)

ということで、今回は「住所の表し方」についてまとめてみました!

もっと詳しく知りたいという方は、下記の参考ホームページも御覧になってみてくださいね!

【参考ホームページ(前・後編共通)】※参照日は全て2022年11月20日

・川崎市ホームページ「川崎市における住居表示のあらまし」

https://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/16-16-10-4-0-0-0-0-0-0.html

・北章宅建株式会社ホームページ「地番と住居表示は何が違う?意味の違いを解説」

https://hokusho-fudousan.jp/column/knowledge/what-is-the-difference-between-the-ground-number-and-the-residence-display/

・あなたの街の登記測量相談センターホームページ

「登記・測量の基礎知識 No.42 分筆の地番の付け方」

https://to-ki.jp/center/useful/kiso042.asp

「登記・測量の基礎知識 No.43 合筆の地番の付け方」

https://to-ki.jp/center/useful/kiso043.asp