「店主福地に聞く!不動産知識あれこれ」 〜間取り編〜

みなさんこんにちは、タンジです^^

広報部長(以下、部長)が福地さんにインタビューを行い、不動産に関する疑問を紐解くシリーズ、「店主福地に聞く!不動産知識あれこれ」

第2回は、「間取り」について掘り下げていきます。

目次

  1. 70平米3LDKが人気で主流?
  2. 違う間取りを求める場合は?
  3. 3LDKの賃貸マンションは少ないの?
  4. マンションでも、家の目の前に車がおける?
  5. テレワークが間取りをかえる?
  6. 今日のまとめ

70平米3LDKが人気で主流?

以前福地さんが「2LDKと3LDKでは相場や売れやすさが違う。平米数よりも間取りが大事」とお話ししていたのが印象に残っています。

3LDKが売れやすいですし、そもそも70平米3LDKというつくりのマンションが主流なんですよ。
20年くらい前からこの形が主流になっているように思います。それ以上前のマンションだと、50~60平米台で作ることが多かったようです。
間取りも3DKで、形が正方形に近い、団地から派生したようなタイプのマンションが多い印象です。

今よりも平米数が小さく、LDKではなくてDKで作られていたんですね。どうしてこのような変化が起きたんでしょうか?

家に求められる役割が増えたことがひとつの要因ではないでしょうか。
昔はただ住むだけの場所だった家に、徐々に「くつろぐ」「楽しむ」という要素も加わっていった。その役割を果たす場所としてリビングが重要視されるようになり、LDKが主流になっていったのだと思います。

現在のすまう様子を考えると、リビングの役割はとても重要に感じます。
ところで、DKとLDKって何が違うんですか?

不動産公正取引協議会連合会が基準を定めていて、DKとLDKは、用途と広さの二つの観点で線引きがされています。
用途については
・DKは台所兼食事をする部屋
・LDKはその2つの要素に居間としての機能が加わった部屋

という違いがあります。
一方広さについては、1部屋なのか2部屋なのかでも変わりますが、
・DKは4.5畳~6畳
・LDKは8畳~10畳

が目安です。。
ちなみに、4.5畳未満の場合の表記は「K」となります。

現在主流といわれる、70平米3LDKという広さや間取りで落ち着いた理由は何でしょう?

徐々に水回りが充実してきてスペースが必要になり、1戸の広さが大きくなってきたのですが、70平米以上になってくると、マンション自体の戸数が減り、1戸あたりの価格が上がりすぎるという問題が出てきます。
一方、戸数が多ければ多いほど収益も大きくなるのですが、立地に合わせて作らないと売れません。特にこのあたりだとファミリー層の需要が多いので、この形に落ち着いたのではないかと思います。

元住吉エリアの中古マンションでファミリーに人気なのは、70平米3LDKのマンションですか?

積極的に人気というよりは、買いやすさからこの形を選ぶ方が多い印象です。数が豊富にあるのも、選ばれやすい理由です。

違う間取りを求める場合は?

福街不動産周辺の地域で、広さに対して部屋数を少なくし、あえてゆとりを持たせてつくられたマンションもあったりするんでしょうか?例えば、70平米2LDKのように。

新築の時には間取りを選べるので、それで対応しているところがほとんどです。
また、基本は3LDKで作っていく中で、構造上ちょっと余ったスペースやとか、エレベーターで少し欠けてしまうような場所を2LDKで作っていたりします。
中には、単身者や子どものいない夫婦向けで、30平米台40平米台・1LDK~2LDKというマンションもあります。

今まで見てきた中で、「この間取りおもしろいな」とか、「広さはあまりないけど、スペースを上手く使ってるな」と感じるようなマンションはありましたか?

70平米の面積で4LDKの部屋を多く作っている企業があります。一つ一つの部屋はコンパクトになりますが、「部屋数が欲しいけど、予算は抑えたい…」という方をターゲットにし、他との差別化を図っています。

企業によって、部屋数重視や部屋の広さのゆとり重視、というような傾向があるんですね。
もともと70平米3LDKで作った部屋を4LDKに変えることはできるのでしょうか?

難しいと思います。70平米3LDKで作ったとすると、一部屋大体6畳くらい、広くても7畳くらいです。それをふたつに分けると、3畳ずつか3.5畳ずつ…子ども部屋にするにも狭い部屋になってしまいます。

なるほど。
主流とは違う間取りに住みたいことが動機になって、中古マンションをリノベーションする方もいらっしゃるのかもしれないですね。部屋をすごくゆったり使いたいとか、逆にすごく小さい部屋が欲しいとか。

それはあるかもしれません。ただ、マンションは既に1世帯分のスペースが決まっているので、大きな変化をつけるのは難しいかとは思います。

3LDKの賃貸マンションは少ないの?

分譲マンションだと70平米3LDKが多いんですけど、賃貸だとあまり3LDKってないんですよ。

それはどうしてですか?

賃貸の場合、戸数を多くしたいというのがあるからだと思います。広い間取りにすると戸数が減る分、一軒当たりの賃料が高くなってしまうんですよね。

では、「リビングが広くて居室が3つ以上ある部屋に住みたいけど賃貸がいい!」という方は、分譲賃貸を選ぶしかないんでしょうか。

そうですね。賃貸だと、50平米2DK・2LDKくらいまでのものが多いです。
3LDKだと買った方が安く済んでしまうことも多いんですよね。賃料は少なくとも10万後半、新築だと20万を超えてくるので…

購入する方が安くなるんですね。

現在だと住宅ローンの金利も安いですし、分譲マンションの数も多く出ているので、購入することを選択する方が主流です。

マンションでも、家の目の前に車がおける?

元住吉を歩いていると、1階の部屋に駐車スペースがついているマンションがとても目につきます。

数字で比較したことはないですが、確かによく見かけますね。
地形が平坦なので、1階に駐車場を備え付けやすいのかな。道路付けも一因かもしれません。マンション全体の敷地が道路に接している面が広ければ広いほど間口も広くなり、1階駐車場付きの部屋の戸数を増やすこともできますね。

敷地の形がきれいだからできる、という要因もあるんですね。

そうですね。元住吉エリアのマンションは、もともと社宅があって、敷地が確保されているところに建てられるケースが多いからかもしれません。

家族で住んでいる方にとって、自宅の目の前に車を留められるのはとても便利なんじゃないかと思うんです。荷物とかすぐ降ろせますし。

マンション内と言えども、駐車場から自分の部屋までは結構距離がありますもんね。
1階はもともと人気が弱いので、駐車スペースをつけることでそれが売りになります。
ただ、実は最近は2階が一番単価が安くなっていることが多いんです。
昔はどの階もバルコニーで作られていたのですが、1階だと専用庭や駐車場がつくパターンが増えてきたんです。また、1階には足音を気にせず暮らせるというメリットもある。3階以上だと眺望や日当たりが良くなる。
結果として、2階が一番単価が安く、お求めやすい階層になっているんです。

テレワークが間取りを変える?

先日新築マンションのチラシを見ていたら、クローゼットの中にデスクスペースがあって、「テレワークに使えます」と書かれていました。新型コロナの影響で、間取りや広さに対する考え方も変わっていくんでしょうか。

コロナ以前は、「リビングに作業できるスペースがあるといいよね」という流れがありました。リビングで勉強するのがいいという説が出てきたのも影響しているかもしれません。
ただ、在宅ワークをするようになった今、逆にリビングで一緒に作業するのは難しいのかもしれないですね。小部屋を作ったり、スペースを分ける設備をつけたりするオプションは今後増えていくんじゃないでしょうか。

3LDK、70平米が主流になって落ち着いたように、今後も時代の流れや需要によって間取りが変化していきそうですね。
ますます間取りを見るおもしろさが広がりそうです!ありがとうございました!

今日のまとめ

・現在の主流は、70平米3LDKのマンション。かつては50~60平米台3DKという、団地から派生したと思われる形のマンションが多かったが、時代とともにリビングが重要視されるようになり、広くなっていった。

・かつて、マンションの1階は最も人気がなく単価も安かったが、最近は専用庭や駐車スペースを備え付けているマンションが増え、2階が一番単価が安くなっている場合もある。

・コロナ禍以前はリビング重視の流れが続いていたが、在宅ワーカーが増えることにより、今後は小部屋やスペースを分ける設備を備えた物件が増えていく可能性がある。

・分譲マンションで主流の70平米3LDKというマンションは、実は賃貸ではあまり数がない。この間取りの部屋に住む場合、借りるより購入したほうが安く済むケースもある。