皆さんこんにちは♫
キャリアコンサルタントの胡桃茅里(くるみちさと)です。
福街不動産周辺の元住吉や武蔵小杉界隈を、店主といっしょにおさんぽしながら街の人の生きかたやキャリアを紹介していくというこの企画。
初回は福街不動産店主、福地さんにお願いしました。
https://fukumachifudousan.co.jp/2020/05/10/ぷくちが遠隔キャリアコンサルを受けてみました/
そして記念すべき第2回は、宮﨑雅大税理士事務所所長、宮﨑雅大(みやざきまさひろ)さんのキャリアに迫ります。
5月下旬、夏を思わせるような陽気の日曜日。
ZOOMで行われた遠隔キャリアコンサルの様子をお届けします。
〜宮﨑さんの経歴〜
宮﨑さんのご経歴を教えてください。
元住吉で開業して4年目になる税理士、宮﨑雅大です。
勤め人をしていた頃に体調を崩してしまい、『やむを得ず』開業しました。
『やむを得ず』開業ですか?
そもそも独立するつもりは全くなくて。
前にいた事務所は昔ながらのスタイルでお仕事を進めていたので、それがどうも合わなかったんです。
辞めるという選択しかなくて、その中で独立という道を選ばれたのですね。
はい。税理士業界は、エラーを起こさなというのが前提なので、慣れ親しんだ方法で業務にあたる傾向にあります。お仕事の中で『これムダだな』と思うことが多く、次第に不満がたまっていきました。
その時の経験から、今の事務所では『これはやらない』という選択肢を用意しています。
『合わない』という判断ができる材料を集められたのですね。
宮﨑さんがいいキャリアを選択されたということだと思います。
〜現在の事務所〜
今の事務所について教えてください。
お客様がゼロの状態からスタートして、現在はスタッフ10人ほどの事務所です。
お客様の数は、スタッフの数から逆算して察していただけるとありがたいです。笑
私の軸となる思いとして、いずれ事務所を(後継者に)引き継ごうと考えてます。
今のメンバーの方に将来バトンタッチしたいと考えていらっしゃるのですね。
一番若いスタッフで20代前半。
人の気持ちは変わるので、独立や他のところにいきたいと考えるのは覚悟しています。
でもこの中に、この組織を充実させる活動を続けたいと思う人が増えるような組織にしたいですね。
事務所を引き継ぐ際には、中心となるスタッフが『泥舟』だと思わないような組織にしたい。『将来が見える組織にする』それが私の目標です。
宮﨑さんが一緒に働く仲間を選ぶ時に大事にしていることってなんですか?
経験より『協調性』ですね。
珍しいかもしれませんが。
組織の中で、みんなでやっていくために大切にしなければいけない部分、はずしてはいけない部分があって、そこを守ってくれる人、もしくは注意したら軌道修正してくれる人と一緒にお仕事したいと思っています。
たまたまかもしれないけれど、今はそういう人が集まっています。
宮﨑さんとしては理想的な環境が整っているのですね。
んー、でもいつも心配なんですよね。スタッフと完全に一心同体という訳ではないので、スタッフの意見が私の意見とずれていないかどうか。気づかないうちに問題が大きくなってはいけないと危機感を持っています。
私は常に動いていたい人で、無鉄砲なところもあると自覚しています。
この2ヶ月近く、スタッフにお仕事を振りすぎていないか心配もあって。
事務所の売り上げを確保するためには新規のお客様を獲得しなければいけない、するとスタッフの抱えるお仕事が増えてしまう。
どのペースが正しいのか、模索し続けています。
“慣れ”が心配なんですよね。私は一度甘えると甘え続けてしまう人間で、スタッフによく甘えています。
組織のトップの方が下の方に甘えるって、かなり勇気のいることなんじゃないかなと思います。
“時間はダイヤモンドより貴重”
『私は無鉄砲で人間関係に慣れが出ると甘えてしまう』という宮﨑さんの言葉。
その言葉の内には、税理士業界で個性が活かせずに試行錯誤した宮崎さんの過去のキャリアがあって、組織として強くなるには『協調性』が必要という価値観が生まれた瞬間を、垣間見たように思います。
スタッフの方とはどのようなコミュニケーションを取られているのですか?
日々うるさいくらいに『油断するな』『仕事は前倒し』と言っています。
ついつい後回しにしてしまいがちなこと、たとえば連絡。
電話だと繋がらなければさらに後回しになってしまいます。
それを防ぐためにも、コミュニケーションはチャットツールを活用しています。
あとは”時間はダイヤモンドより貴重”という想いを大切にしていますね。
仕事は常に前倒しで余裕を持って行うよう、スタッフにも意識づけています。
〜宮﨑さんの『やる気スイッチ』〜
お話を伺っているとせっかちのようですが、幼い頃からそのような傾向でしたか?
そうですね。小学生の頃とか、これやりたいと思うことは、なにも考えずにワーってやっていました。でもスイッチが入らなければ全くやらない。図工の課題とか、手もつけなかったなあ。
たしかに『無駄だと思うこと』や『つまらないと感じること』を好まないような言葉がコンサル中には多く登場しました。行動を選択する際に、宮崎さんの『やる気スイッチ』があると感じました。
そんな宮﨑さんにとっての『やる気スイッチ』がずっとONの状態であるものを教えてください。
ボルダリングですね。できることなら毎日登りたい。もう10年以上続けていて、こんなに続くとは思いませんでした。町田のスポーツジムに登るコーナーがあったんです。当時28歳くらいだったかな。見ず知らずの10歳の男の子が登り方を教えてくれたんです。性別、年齢関係なく楽しめるスポーツなんだ、というところから興味が膨らんでいきました。
あと面白いと思えることは、とにかくお仕事。
んー、私の人生で大切なものはこの2つだけですね。
今いるメンバーと、この組織をつくりあげていくこと。
これ以外に今は興味が持てない。
〜『組織化』のきっかけ〜
ボルダリングのような一人でできるスポーツが好きで、ご自身を『気まぐれ』とも表現される宮﨑さんが、ここまで『組織』を意識するようになったきっかけはなんだったのでしょうか。
開業して半年くらい経った時、紹介していただいたお客様が”前の税理士さんが亡くなってしまって”とおっしゃって。
その言葉を聞いた時に < 組織化 > というキーワードが浮かんだんです。
税理士さんが亡くなって誰も経理を知らないという状況に陥ったとき、それは大変なことだということが分かりました。
それまでは、
自分の手の届く範囲でお仕事することがお客様にとってノーリスクだと思っていました。
でも私一人で抱えている、それこそがリスクだと気づいた。
そこから、何人かでお仕事をすることが最終的にはお客様へのサービス、ひいてはお客様の安心につながるということがわかり、”組織化” を進めていくことにしました。
〜今後の展望〜
売上規模を増やしていくのはスタッフ増加のための手段。
スタッフ増加の目的は、スタッフどうしが相談しやすい環境でお仕事でき、引継ぎ体制を強化するためです。
この業界では、現状維持でも仕事がもらえます。
でも、新しい発想が生まれなければ、それは危険なサインとだ考えています。
税理士向けのセミナーに1年ほど通い、組織論や経営について学び、そこでは広い部分を見ることが大切ということを学びました。
今はこれだけスタッフがいて色々なキャラクターの人がいるから、テキストやセミナーを受けることよりも、日々勉強させてもらっています。
< 将来が見える組織にする >
この目標を、このメンバーと共に実現させます。
目の前にいる従業員を想う気持ちを素直に組織に還元し、挑戦し続ける宮崎さん。
その姿勢から、令和の時代にふさわしい『新しいリーダー像』というものを感じました。
=宮﨑さんの好きなモノ=
☆宮﨑さんイチオシのSF小説(漫画にもなっています)
『銀河英雄伝説』 田中芳樹著
今ちょうどNHKでリメイクされて放映中です。
https://gineiden-anime.com/
『時間はダイヤモンドより貴重』
宮﨑さんの座右の銘は、この小説から教えてもらったそう。
宮﨑さんの人格の2−3割をもこの小説が占めているそうですよ。
人生で一度は手にとって欲しい作品とのことです!
Written by Ayako Nagashima
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