リフォームとリノベーション 知っておきたい基礎知識

こんにちは、タンジです^^

「新しいきれいな家に住みたい」と思ったとき、新築の物件に引っ越すのももちろん一つの手ではありますが、「改修(=リノベーション、リフォーム)をしてきれいにする」という方法もあります。

今回は、
・リノベーションとリフォームの違いとは?
・住まいを改修するタイミング
・改修を考えたらどうする?具体的なステップ

といったポイントについて、福街不動産店主の福地さんにお話を伺いました。

【福地さんのリノベーション実績】
これまでにマンション2部屋(ともに間取り3LDK、築30年程の物件)のリノベーション販売を手がける。現在も、とあるマンションの1室のリノベーションが進行中。

リフォームとリノベーション、その違いとは?

今回は「住まいの改修」というテーマでお話を伺っていきます。
日本で住まいを改修する際に使われる言葉として、「リフォーム」と「リノベーション」の2種類がありますよね。
まずはこの2つの言葉の違いについて、整理してみたいと思います。

英語の「reform」は、「改善する、是正する」という意味がありますが、実は住宅の改修に対して使われる単語ではないようです。「リフォーム」は、いわゆる和製英語なんですね。
先に「改装=リフォーム」という概念が浸透し、後になって、英語で「改装・改修」の意味で使われる「renovation」という言葉が使われるようになってきた、という経緯があるようです。
日本での使われ方としては、「リフォーム」は”新しいものに取り換える”という意味として用いられることが多いように思います。壊れた部分を直す、古くなった設備を新しいものに交換するといった、比較的部分的な改修のイメージですね。
対して「リノベーション」という言葉を使う時は、”新しいものに作り変える”レベルの、規模の大きな改修を指していることが多いように思います。
そもそも英語の「renovation」には「刷新」という意味もありますしね。
具体的な例を出すと、古くなった壁紙を張り替えたり、キッチンなどの水回りを新しいものに交換したりするのは、リフォーム。
間取りを変える、家事動線を見直して各設備を配置しなおすといった大掛かりな変更は、リノベーション。

そのようなイメージの違いで使われているのかなと。

なるほど。
これまでに福街不動産が改修を手がけた案件では、「リノベーション」の形をとったということなので、いずれも大規模な変更を加えたということになりますか?

はい。すでに手掛けた2件は、間取りは変更しませんでしたが、水回りの設備や棚、壁紙、床材などをトータルで変更しました。
そうすることで、物件全体に統一感を持たせ、今の時代に合った内装に変更できるんですよね。
大掛かりな改修なのでコストや時間はかかりますが、お客様に実際に見ていただいたときのテンションの上がり方も大きいなと感じています。

住まいを改修するタイミングは?

 住まいの改修を考えるタイミングは、どんな時が多いのでしょうか?

 一番多いのは、中古住宅を購入された時だと思います。費用を抑えつつ、自分の暮らしに合わせた新しい住まいにしたい、というニーズですね。
それ以外だと、設備が古くなってきたタイミングでしょうか。例えば、キッチンやお風呂といった水回りは、耐用年数がだいたい15〜20年程度と言われています。
このくらいの年数が経つと、実際に不具合が出てきたり、劣化が気になったりすることが増えてきて、改修を考える…という流れになってくるのかなと。

各設備の耐用年数をなんとなく頭に入れておきつつ、古さや劣化が気になってきたら改修を検討し始める、という感じでしょうか。

そうですね。「前は気にならなかったけど、最近使いにくくなってきたな」とか、「お客様を呼ぶのはちょっと…」と感じ始めた時も、一つのきっかけになると思います。

理想の住まいを手に入れるためのステップ

実際にリフォームやリノベーションを考えたら、どう動くのが良いでしょうか?

まず、一番大事なのは「完成イメージをしっかりつくること」です。
家族の人数、その時の働き方、設備の状況などをふまえ、どのような改修が必要なのかを決めていきましょう。
雑誌やインターネットでリノベーション・リフォームの事例を探したり、改修が済んだ物件を実際に見てみたりすると、よりイメージが描きやすくなるのでオススメです。
次に、施工業者さん選びです。金額が大きいので、焦らずしっかり情報収集するのが吉です。複数の会社に相談すると、費用やデザイン等の比較検討ができるので、より納得感のあるプランを選びやすくなると思います。
マンションであれば、そのマンション内で改修実績のある業者に当たってみるのもひとつの手です。
フルリノベーションの場合は、建築士に設計を依頼するのもいいと思います。
いずれにしてもこれまでの実績や提案内容、費用の見積もりなどを踏まえ、信頼できる業者を見つけることが大切です。

ある程度時間をかけて情報収集すること、しっかり情報をそろえて比較検討することが大事なんですね。

はい。一度決めてから変更するのは大変なので、じっくり考えて決めていただきたいところです。

ちなみに、福街不動産も含めた不動産屋さんに相談するメリットはありますか?

あると思います。リフォーム・リノベーションの経験が豊富な会社であれば、ご要望や予算をお伺いして、「このくらいの金額だと、だいたいこんなことができますよ」といった、ざっくりしたイメージを持っていただくことができるかなと。
具体的なデザインは専門家にお任せすることになりますが、最初のとっかかりとして、どんな風に動けばいいか・どんな選択肢があるか、といった計画段階でのお手伝いも可能です。

なるほど。いきなり専門の会社に相談するのは気が引ける…という方は、一度不動産屋さんに足を運んでもらうのもよさそうですね。

まとめ

今回は、リノベーションとリフォームの違い、そして改修を検討するタイミングや具体的な手順についてお伺いしました。

次回は、
・中古物件を自分でリノベーションするorリノベーション済み物件を買う?
・福街不動産が考えるリノベーションとは
というテーマで、引き続きお話を伺います。

ぜひお楽しみに!

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